賢い退職金運用
退職金は老後の生活を支える大切なお金です。退職金を上手に生かすためにはいくつかのポイントがあります。こちらではそのポイントの解説と、具体的な対策の一例をご紹介いたします。
目的別に分けましょう
賢い退職金運用のひとつ目のポイントは「目的別に資金を分ける」ことです。使い方の決まっているものと、決まっていないもの、すぐに使うものと当分使わないものなどに分けることが大切です。
資金使途と金融商品

目的に合った運用方法を選ぶ
資金を目的別に分け終わったらそれぞれの使途に応じて運用する商品を選択します。上の図は選択の目安となる大まかな分類です。
意外に長い生活資金必要期間(平均的な必要期間は30年)
ご主人の退職が60歳、奥様が5歳年下とすれば奥様の年齢は55歳ですが、簡易生命表によれば55歳女性の平均余命は32.27年です。つまり少なくとも30年分の生活資金の準備が必要となり、その運用期間も長期に渡ります。
長期の運用はリスクも考慮に入れて
一般的に運用期間が長期になればなるほどインフレや為替などのリスクを考慮する必要があります。例えば30年間2%のインフレが進行した場合、10,000円だったものが約18,150円支払わないと買えなくなります。また、1975年末の為替水準は1ドル約305円でしたが、輸入依存型の日本で円安が進行すると物価上昇につながり、結果的に円建の金融資産の価値を減少させることになります。
リスク商品を上手に使ってリスクヘッジ
長期間の資産運用では経済環境の変化を考慮に入れると、安定性資金ばかりではかえってリスクが高くなってしまいます。将来の生活資金の一部は外貨建商品や変額年金など収益性資金で運用しましょう。
長期の運用資金は一時払変額年金でリスクヘッジ
将来の生活資金などは10年を超えて運用する必要があります。一時払変額年金の中には国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など多くの性格の違うファンドに運用資金を振り分けることができるものがあります。
このようにいくつかの性格の違うものによって運用を行うことでリスクを分散させることができます。
また、多くの商品が無料で年間に複数回、ファンド間で資金を振り分けなおすことができるため、経済環境の変化に応じて投資先を手直しでき、長期の運用に対応できます。
長期の運用には手数料がかかりますが、最近では元本保証型の商品も増えてきており、安定性資金との中間的な使い方ができるものもあります。
一時払いの終身保険で奥様の生活資金を確保
当面使う予定のない資金は、一時払いの終身保険に加入しておくと有利です。
解約返戻金は加入から1〜3年間は下回りますが、それから先は支払い総額を上回り、利回りもほとんどのものが定期預金金利を大きく上回ります。また、死亡保険金額は支払額の概ね1.1倍〜1.2倍程度になりますので、有利で確実に奥様の生活資金確保ができます。


